やままごと

山道具と山歩きに関する、ままごとみたいな試行錯誤メモ

ぼくのかんがえたさいきょうのチタン十字ゴトクの使いかた

 自分がエバニューチタンアルスト(EBY254)を使う時、単純に十字ゴトク(EBY253)と組み合わせて使うのが基本の使い方だったのですが、先日、山コーヒーの事を考えながら徒にアルスト装備をいじっていたら、十字ゴトク(EBY253)使用時とほぼ燃費は変わらず、より安定感の強い使い方を発見(←大袈裟)しました。

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スタンドDX(EBY257)の上段と十字ゴトクを組み合わせる使い方です。

 ↑この画像(Amazonへのリンクです)の組み方がスタンドDXの標準の使い方なのですが、上段の下部に無駄(?)に穴が開いているのに気が付きまして。この穴を有効活用する使い方があるはずじゃね?と試しているうちに見つけました。

 以下は、通常の十字ゴトク使用時との火力並びに燃焼時間の比較です。*1

   炎が安定してから水200㏄が沸騰するまでの時間 その後自然消火するまでのトータル時間

 スタンドDX上段+十字ゴトク

2分40秒 4分40秒
十字ゴトクのみ 2分50秒 4分50秒

スタンドDXの上段・下段のみ使用、またはパワープレート無しでの使用については過去に実験した際に十字ゴトク使用時よりも効率の良い結果が得られなかったので、手持ちの装備では普通に十字ゴトクを使うのが一番いいと思っていたのですが、こちらだと通常の十字ゴトク使用時とほぼ同じ燃料量で、ほぼ同じか若干強い火力を得られますアルストからコッヘルの底までの距離が約5㎜遠くなるのでその影響と思われます。

 しかも通常の十字ゴトク使用時よりも、コッヘルがカタカタしません。十字ゴトク使用時のがたつきは、ゴトクを構成する2枚の板を組み合わせる溝が微妙に浅いことが原因であるとずっと思っていたのですが、実際にはアルストとゴトクの接点が固定されていないことの方が大きな原因であったようです。溝の組み合わせによる微妙な段差は依然として存在しているにも関わらず、十字ゴトクがスタンドに固定されたことによって安定感がずっと高くなっています。さらにスタンドの使用により地面やテーブルなどにアルストを直接置かずにすむので、アルストが滑り落ちたり、揺らいだ炎によって地面近くの枯草に延焼したり、といった事故の可能性が少なくなることが考えられます。

 今までは一緒にスタッキングしてあってもスタンドDXは使わないことが多かったのですが、これからはこちらを基本スタイルとして活用するつもりです。

*1:あまり厳密な計測ではありませんが