お花摘みの作法
※ここでの「お花摘み」は、いわゆる山用語で「女性の屋外排泄」を意味します。
女の身体で山歩きをする者として、避けて通れないのがトイレ問題。
出発前から水分摂取量に気を配ろうが朝のコーヒー紅茶を控えようが行ける時には必ずトイレに行っとこうが、催すときには催すし、限界まで催しちゃったらどこかで出すしかないんです。「お花摘み」「雉撃ち」などの山用語があることからそれは明らかではありますが、でも、具体的にどんな場所で?どうやって致すのが正しいのか???登山部や山岳会などとは無縁に見様見真似で山に行き始めた人間なので、まずは登山入門書や初心者向けネット記事(どれもほとんどはおじさんベテラン男性登山家の手による)を片端から見ていきましたが、私が山に行き始めた2010年代前半当時、前述の山用語の意味は載っていてもその具体的方法については、ほぼ載ってなかったです。まあ、男性の場合はちょっと登山道を逸れてチャッと済ませてしまえばそれで済んでしまう(!)ので、わざわざ具体的な方法を書くまでもなかったのかもしれません。しかし山ガールだ登山女子だと散々煽っておきながら女性の生理現象の具体的な処理方法に一切触れていない女性向け登山入門ってのはどうよと今になって思います(当時は女性が書いてるものでも、曖昧にしか書いてないものが多かったです)。山ガールブームの頃に山歩きを始めて自分と同じ様に情報が無くて困りまくった女性登山者たちが経験を積んで発信してくれているのでしょう、最近ではかなり具体的な方法まで書いてあるネット記事が増えました。ありがたいことです。*1
ちなみに自分の場合はあまり人けのない低山が主なので「なるべく平らで登山道からちょっとだけ離れててうまく身体が隠れそうな笹藪などがあれば、そこに潜んで野ション。そうでなければ、あまり登山道から離れておらず他人の邪魔にならない場所でツェルトを被って携帯トイレを使う」ようにしています(もちろん紙は持ち帰ります)。このために、ツェルトと携帯トイレセットは常にザックのアクセスしやすいポケットに入れておきます。また、あらかじめパンティーライナーを当てておくと、山行中に生理が来るかもしれない場合などは特に安心です。*2
以前、某登山雑誌の質問コーナーで単独女子のお花摘みはどうするのが正解かを訊いたことがあるのですが「これが正解」というはっきりした回答は得られませんでした。当時は釈然としませんでしたが、実際には、個人の体質や羞恥耐性、また訪れる場所の環境によっても様々で完全な正解はないのかもしれません。
ツェルトですが、最近下記の物に買い替えました。
携帯トイレはこんな感じのものを適当にホームセンターで買っています。