fam焚き火台×エバニューアルスト(EBY254)
昨年暮れの話になりますが、書店でたまたま見かけた『fam Autumn Issue 2015』を購入、付録の「Columbia×SOTO Wロゴ入りミニ焚き火台」を入手しました。
(アウトドアグッズ好きの間では発売直後から話題になり、即売切→増刷されたらしいですが、自分はノーチェック。たまたまその増刷分入荷のタイミングで書店で買えたようです。ラッキーでした。)
これがどんな感じのモノでどれだけ出来がいいか、というのは既にネットに多数上がっていますのでそちらを見ていただくとして、自分はこの焚き火台と手持ちのエバニューチタンアルコールストーブ(EBY254)の組み合わせを試してみました。
焚き火台を完成させてしまってからだと、どうにも組み合わせようがないのですが、下の画像のように側面板を全部はめる前に内部に組み込めば、両者を組んで使うことは可能です。(ただしピッタリ過ぎて双方に傷がつきますので試す方は注意)〔1〕
また、同様にして焚き火台のロストルを外した状態でアルストをはめ込むことや、〔2〕
ロストルや底板無しで側面板4枚だけを組み合わせた状態でゴトクのように使うことも可能です。〔3〕
で、この三種の組み合わせ方でどのような違いが生じるか、どの使い方が一番効率がよいか、ストップウォッチ片手にお湯を何杯も沸かして試してみました。エバニューストーブスタンドDX(EBY257)・エバニュー十字ゴトク(EBY253)とも比較してみました。
【無風の屋内、室温約12℃における比較結果】
水400mlが沸騰するまでの実測時間 | 燃料45mlが燃え尽きるまでの実測時間 | |
エバニューストーブスタンドDX(EBY257) | 5分45秒 | 7分10秒 |
fam焚き火台〔2〕 | 6分30秒 | 8分30秒 |
エバニュー十字ゴトク(EBY253) | 6分30秒 | 12分10秒 |
fam焚き火台〔1〕 | 6分40秒 | 12分 |
fam焚き火台〔3〕 | 8分 | 9分40秒 |
一番火力を得られるのは〔2〕です。エバニューの十字ゴトク(EBY253)を使ったときとほぼ同じ火力が得られます。ただし燃費は十字ゴトク使用時よりもかなり悪いです。〔1〕もほとんど誤差の範囲内と言っていいくらいの火力が得られます。しかも燃費も十字ゴトク使用時とほとんど変わりないです。〔3〕の使い方は火力も弱い上に燃焼時間も短く、明らかに熱が無駄になっています。
よって自分としては〔1〕の使い方を推奨したいです。(燃費無視で強火力を得たいなら、スタンドDXを使えばいいと思うので)
また、十字ゴトク使用時と、fam焚き火台を〔1〕や〔2〕の方法で使った場合の良い点悪い点を比較してみます。
【十字ゴトクの良い点】
- 16gと軽い。
- コンパクト。
- 扱いが簡単。
- 小さいコッヘルやシェラカップでも乗せられる。
【十字ゴトクの悪い点】
- 不安定。ゴトクもがたつくし、本体底も滑り安く岩場や傾斜地などでの使用には不安がある。
【fam焚き火台の良い点】
- 本体自体も、上にコッヘル類を乗せた時も安定感がある。
- スタンドDXに乗らないような径の小さいシェラカップでもある程度まで乗せられる。
- 組み立て式なので使用時のサイズの割にかさばらない。
【fam焚き火台の悪い点】
- 十字ゴトクに比べたら125gと重い。(しかしスタンドDX135gよりは軽い)
- 十字ゴトクよりはかさばる。チタンマグには収まらない。
- 組み立てが面倒。寒さでかじかんだ手で上手く組めるかどうか…。
- 小さすぎるシェラカップが乗らない。
というわけで、メリットデメリットいろいろありますが、fam焚き火台×エバニューアルスト(EBY254)、結構使える組み合わせであると思います。
追記:その後、ミニ焚き火台単品で販売になったんですね。